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 ◆採用選考手法-経歴インタビュー
    Credential Interviewing

経歴インタビュー、CI(Credential Interviewing)とは、いわゆる履歴書にあるような情報を踏まえて面談を行なうことをいう。

中途採用であれば転職などの理由を聞くこともあるだろうが、新卒採用を前提にすると、提示されている履歴書やエントリーシートにある内容を尋ねることになる。具体的には、どうしてその学科を選んだのか、どういうことが学べたのか、順を追って尋ねていく。

その質疑を通じてその人なりの判断基準や人柄を把握すると同時に、その人が歩んできた生きざまを共感的に捉え、その人を温かく理解するという位置づけがある。このようなCIが実施されないと、学生は会社が自分のことをじっくりと面接してくれなかったと考える傾向があり、入社動機を高めてくれない。その意味でCIは十分な時間をかけて一度は実施しておく必要がある。

その場合、被面接者の人権を侵害しないようにすること、またポジティブな目線を重視し、このCIを決定的に重要な選抜プロセスにしないことである。その意味で、このCIは採用選考に関する法令にも明るい人事担当が行なうべきであろう。

また、相手を共感的に捉えるという意味においては、面接官の資質として、対人感受性も大きな要素である。心では共感していても表情が能面、といった具合では意味をなさない。相槌を打ちながら、表情豊かに接していく、いわゆる営業的な適性が必要となってくる。

経歴情報は面接官にバイアスを与えることになる。

本来、CI以外の面談では氏名以外の情報はなるべく伏せて選考を行なうべきである。また、学生たちにもそのことを伝え、出身校などが伝わる発言はなるべく控えてほしいとルールを伝えるべきであろう。

実際、有名国立大だと、学力が高く判断力があるはずなどという判断をしがちで、そのことは意外に軽んじられている。

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