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◆採用選考手法-パネルインタビュー/集団面接
Panel Interviewing |
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パネルインタビュー(集団面接)に関しては、選考の初期には有効な方法である。
これは1対1ではなく、面接官が1名または複数であるのに対して、被面接者を3~5人程度とし、面接していく方式である。
これによって、大幅な時間短縮効果がある。また、5人のうち1名ないし2名程度、合格するとすれば、絞り込むのにも有効である。
ただし、どのメンバー編成になったかによってバイアスが生じてしまう懸念がある。
また、大手企業や人気企業のように学生の志望動機が高い企業が実施するには無難であるが、それ以外の企業が実施する場合、被面接者たる学生からは、やり方が味気なく乱暴だというマイナスイメージを持たれる危険性もはらんでいる。
このPI(Panel Interviewing)は、米国のテキストでは重視されており、運営方法も詳しく解説されている。
最も手短には、1つの質問を1回だけ行えばよく、その意味でも効率的である。反面、運営スキルがないと、単に1対1の面談を同時並行でやっていることになってしまう。ただし、この辺はトレーニングでスキルアップすることができる。
なお、被面接者同士は基本的に他人であり、他大学の学生が参加し、しかも合否を伴うテストを受けているということを忘れてはならない。この面談ではプライバシーを重視した質疑を行ない、個人的な事情を掘り下げること、他人に聞かれてはまずいと思われる発言を求めることは避けないといけない。
昨今、エントリーシートによる選考の精度が落ち込んでいる。
学生の質の変化に伴い、ひところのように大学の銘柄だけでジャッジするにはリスクが高くなっている。さりとて、エントリーシートをまともに読むにしても、真剣に読むにはPI以上に時間がかかるし、これだけES対策が叫ばれている昨今において、本当に本人が考えた内容かどうかも判別できない。
いっそうのこと、アウトソーシングで熟練者にこの手法で大量に捌いてもらう方が、よほど精度の高い母集団を形成が可能となり、その後の選考にも好影響を及ぼし、結果として費用対効果の高い採用ができるとも考えられる。
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